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「農都ネット」 -都市と農の連携・交流・共生をめざして-
 2007.6.25
■ 農・都共生ネットこうべの理念
農・都共生ネットこうべ  代表  高畑 正

 私たちが考える「農」とは、農業や農村のみでなく、その環境や景観、生きもの、伝統的な慣習や歳時記などすべてを含んだものである。春の小川のメダカや小ブナ。田植えとともに始まるカエルの大合唱。そしてホタルの乱舞する夕べ。稲刈りあとの田んぼに、夕陽をあびて群れ飛ぶ赤とんぼ。春の七草や秋の七草。薪や炭、茸や山菜の採取の場であり、ツツジや山桜を愛でる遊山の場でもあった雑木林。これらは農業の営みを通じてつくられ維持されてきたものである。この日本人の心の原風景が喪失しつつある。
 震災から3年を経て、1998年8月に開催した全国トンボ市民サミット神戸大会では、<都市と農の共生>する地域づくりを住民、企業、行政が協働でめざそうとの大会宣言を採択した。この宣言を現実のものとするために、翌年1999年5月に農・都共生ネットこうべは設立された。国際競争の自由化をはじめ、減反政策や農地の荒廃、後継者不足など農業を取り巻く状況はきびしいものである。食糧から生物多様性まで農に依存してきた都市の私たちは、今こそ農について正確に理解し、そして交流また連携するなかで、私たちのための農の将来を真剣に考えたい。
 神戸は都会的な港町の印象が強いが、広大な田園地帯を有する近畿圏でもトップクラスの農業都市でもある。この田園地帯や六甲山地を生きものの供給源として、学校・公園・河川等のビオトープ空間をネットワークし、自然と人が共生する大都市をめざす活動をしていく。さらにこの活動を農と都の共生できる可能性の高い神戸から始め、やがては国の政策提言へとつなげていくものである。
 神戸市民のシンボルである六甲山地の植林が始まってから100年。六甲山地は緑豊かに自然再生した。私たち農・都共生ネットこうべは、国際都市・神戸を支える<農>の魅力を全国全世界に発信しながら、トンボやカエルの賑わう自然豊かな神戸を100年かけてめざしていこう。

■組織について
●名 称 「農・都共生ネットこうべ」 (略称:農都ネット)
●代表他 代 表: 高畑 正     事務局長: 本位田 有恒

●所在地
   ・
  連絡先
〒651−0078
神戸市中央区八雲通6-2-8 アカシカビル2階 (有)ランドシャフト内
FAX: 078-251-2529 (FAX専用ですので、ご注意下さい。)
email: ari-h@nifty.com (事務局:本位田有恒)
     morit@nouto.net (Web管理:モリタカシ)

●会 員 会員数: 約60人 (2004年1月現在)

年齢構成: イベント時などには、乳幼児から高齢者まで、幅広い参加があります。

主な会員属性
    公務員、教員、研究者、農業者、トンボ愛好家、昆虫研究家、コンサルタント、
    造園業者、子供会、シルバーカレッジ卒業生、主婦、その他

●設立経緯  第9回全国トンボ市民サミット神戸大会(開催:平成10年8月22・23日、テーマ:「人と自然が共生するまちづくり」)で採択された「都市と農の共生をめざす神戸宣言」。 「農都ネット」は、 この実現のために、平成11年5月22日旗揚げされました。
●会 則
会則のページをご覧下さい。 (●→

■活動内容

1)田んぼの楽校(木見環境学習水田)
 中心的な活動が、神戸市西区木見地区で展開している「田んぼの楽校(木見環境学習水田)」です。
 通年の農事活動や自然観察を通じて、農の理解を深めるため、田んぼを舞台に様々な活動を計画しています。


■ 主な活動 ■

● 田んぼワーク(畦づくり、田植えから収穫までの一連の作業)

● 田植え祭り、田んぼサッカー、バーベキュー大会、収穫祭(もちつき)等のイベント開催

● 年間を通じた田んぼの生き物調査、子供を対象にした生き物観察会

● 「農」による地域や都市の人の交流

● 地域の学校との連携  〜 総合的な学習の時間」に向けた活動への協力 〜

● エコマネー(地域通貨「こおみ」)を使った取り組み

田んぼの楽校のページを見るにはこちらをクリック!

2)ビオトープモニタリング
 全国各地で多数つくられているビオトープ(トンボ池)は、実は環境条件にさほどこだわらなくてもトンボは飛翔してきます。その気になれば、私たちが観察できるトンボの種類は多いのですが、それぞれの成虫の見られる期間が限られているため、そのことに気付く機会は少ないのが現状です。そこで、身近にあるビオトープを定期的に観察し、どんなトンボやその他の生物がやって来たかを記録してみることで、身近な自然の豊かさに気付く機会となるのです。トンボは、環境の違いに対応して様々な種類が生息しています。つまり、トンボは私たちの身近な自然を表徴する、身近な生き物なのです。
 一方、せっかく作ったビオトープ池を通じて観察しようとしていた自然とは、放置しておくことでは得られないことの方が多く、池の管理を怠っているとトンボが生息できない環境となるばかりか、蚊や蝿などの害虫が大発生したり、限られた種類の生物しか生息できない環境となってしまう可能性があります。
 さらに、せっかく飛来したトンボの種類がわからなければ、自然の豊かさについて知る機会を失うばかりか、観察できるはずの自然環境にも興味を失うことが多く、そうなってしまうと池は放置され、せっかく作ったにも関わらず忘れられてしまいます。
  農都ネットでは、関心のある方を対象に、ビオトープ池のモニタリング調査を実施し、観察できたトンボやその他の生物の記録を続けていくことを通じて、設置された当初の目的通り、身近に自然を観察できる場所としてトンボ池を継続的に維持管理する方法を学び、検討しています。またこの活動を通じて、池の管理手法の確立や環境学習リーダーの養成にも取り組んでいこうとしています。

向洋小学校のトンボ池の調査を、学校といっしょに続けています。

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3)里づくりサポート
 「里づくり」は、平たく言えば村づくりです。すると「里づくりサポート」は、村づくりのお手伝いということになります。農都ネットのお手伝いする里づくりは、将来の村のあり方について自ら取り組む地区を「里」としてとらえ、私たちが環境を含めて対象としている「農」の未来を共に作るためのサポートです。村の主人公は、そこに暮らす人たちですが、「農」の恩恵を受けている私たちもまた、里づくりにとっては主人公でもあると考えます。
 具体的な活動は、まだ始まったばかりですが、休耕田を利用した農村ビオトープづくりや、市内に6000以上あると言われるため池の実態調査と保全策の検討作業などに取り組んでいます。
 一つとして同じ人や環境がないように、何を契機に里づくりに取り組むかは、地区それぞれによって異なります。それゆえ時間をかけて、対話を重ねながらでしか進めていくことのできない、いわば気の長い取り組みでもあります。
4)その他の活動
 「環境まちづくり系NPOとの交流・連携」、「広報・啓蒙活動」などを行っています。

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